駆け抜ける世界観!緻密な後世により生まれた→小説「新世界より」を読んで見た


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photo by "KIUKO"


猫より出でし者、どうも @bosunekoです。

「新世界より」という本を読みました。
めちゃくちゃ面白かったのでご紹介します。

新世界より


僕らが生きている現代より1000年後。
一度文明は滅びて、再興して人々は新しい力を体に入れた。「呪力」という名の魔法だ。
だが、それとは引き替えに2つの制約を遺伝子に組み込まれた。
それは生まれながらにして持ち得る「攻撃抑制」と「愧死機構」という名の鎖だった。
攻撃抑制は、人を攻撃できなくする縛り。
愧死機構は、人を攻撃し続けると自分が死ぬ縛り。
この2つの力により人々は安定を保っていた。だが、この2つの縛りにも欠点があったのだ。


主人公は、呪力の使い方を勉強しながら社会に抱く違和感を追求しようとしていく。
バケネズミという生き物に出会いながら、ミノシロモドキという図書館に出会いながら、主人公は真実を求めていく。
そして、その真実を知るごとに仲間を失っていく。


そして・・・戦争が始まる。いや、一方的な残虐行為かもしれないが。













おすすめポイント→世界観


著者は貴志祐介という方。「悪の教典」を書いた人だと言えば分かっていただけるだろう。
構想30年。数字で書くと大変長い間考えられてきた内容ではあるが、その構想を裏切らない世界観がたまらない。


まず、現代より1000年後の未来という設定。
今生きる人たちの強欲さや、攻撃的な部分や、人間的な部分も全て未来でも描かれている。
たとえ一度文明が滅びようともやはり人は人でしかない。
感情は捨てきれず、また人とのつながり、家族という単位、村など現存する人としての証もうまく書かれていた。


また、「攻撃抑制」と「愧死機構」という2つの縛りが物語を面白くしてくれている。
人は人を攻撃できないから、安心な社会で暮らしていくことが出来る。
また、もしも人が人を殺めたとすれば「愧死機構」がはたらき、人を殺した人も死ぬことになる。
だから、犯罪者は増えないし、攻撃的な人も社会には存在しない。
そんな設定ではあるが、やはり欠点もあるといことも事細かき描かれており「すげぇな」って思った。


物語を面白くしてくれている「生き物」の存在もこの本では不可欠だ。
カギを握る人の言葉を話す「バケネズミ」、移動する図書館こと「ミノシロモドキ」、化け猫的存在「ネコダマシ」などなど生物の描写も本当に細かい。
この本の物語だけで一冊の図鑑を作るのも不可能ではないっと思う。


感想


人はいつまで立っても、戦争が好きで、人を陥れる事が好きで・・・。
そうやって世界は繰り返していくのかもしれない。
そんな未来の話し。


「呪力」という魔法の力があるという点で、私はワクワクした。
どんな力なのか、どんな事ができるのだろうか。
アニメの主人公の力に期待する自分がいたのである。


また、これから先に何が待っているのか。
何が起ころうとするのか。動き出しそうで動き出さない流れが怖かった。
鬼気迫る思いで、上中下を読んだと思う。


悪鬼という恐ろしい化け物が人を襲う場面の描写は、恐ろしいの一点。
少しずつ迫り来る恐怖が描かれていたので、飽きが来なかったのも事実。

冒険あり、恐怖あり、ラブあり、ワクワク感ありっとやはりページ数がある分、沢山のモノが充分に詰め込まれた一冊だなぁって思う。
読めて良かった。それがいいたいだけである。


まとめ


ここまで世界観を作れている本は見たことがない。
それだけ、素晴らしい構想で読みを飽きさせなかった事は素晴らしい。
ホント、機会があれば是非読んで見て下され。

では、またー!

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